FC2カウンター


プロフィール

たっちゃん

Author:たっちゃん
 元税務職員。平成18年7月退職。その後、国会議員秘書等を経て現在にいたる。
 税務署時代は主に「源泉所得税」を担当。「源泉所得税事務」全般に精通し、税務署内部のシステム、事務手順等にも詳しい。
 「納めすぎた税金」の取り戻し方法について日夜研究中。特に「サラリーマン」の節税については、「サラリーマン」の目線に立つことを常に心がけている。


最近の記事


カテゴリー


月別アーカイブ


FC2ブログランキング


アマゾン広告


FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消せます。
 「サラリーマンの税金」はそのほとんどが「源泉徴収」によって天引きされていますよね。では、そもそもこの「源泉徴収制度」っていつから始まったのでしょうか?今日はこの「源泉徴収制度」の歴史を簡単に振り返ってみます。

 その前に「税金の歴史」においてポイントになる事項を一つ指摘しておきたいと思います。それは「戦争」です。「税金の歴史」と「戦争」、一般の人には少し分かりにくいかもしれませんが、少し考えてみると分かるかと思います。そもそも新税の創設の背景にはもちろん「歳入不足」が大きな原因としてあります。そして、その「歳入不足」の原因の一つが近代国家にとって最も多額の歳出を伴う大事業、「戦争」があったのでした。
 
 「源泉所得税の歴史」を振り返ってみても「戦争」の影が見え隠れします。「源泉所得税」自体、税金の中では比較的歴史の浅い税目です。というのも「源泉所得税」は、1799年英国で公債の利子に対して課されたのが最初だとされています。1799年という年は、フランス革命後、欧州の国々が次第に「絶対君主国家」から「近代国家」へと変貌していく時期で、戦争の形態も「絶対君主」が擁する「傭兵」同士の戦いから、徴兵制度による「国民皆兵」を元にした「近代戦」への移行期にあたります。動員兵力もそれまでのせいぜい20万人ぐらいから、100万人単位へと飛躍的に増加しました。これにより要する戦費も莫大なものになっていきます。この頃から「戦争」は国家の命運を賭けた「偉大なる消耗戦」になっていきます。そういう背景があり、簡単に徴税できる方法として「源泉所得税」が考え出されたものと思われます。

 日本で「源泉所得税」が導入されたのも同じような状況でした。日本では英国で導入されてから遅れることちょうど100年後の1899年に導入されました。この時期は、1894年に「日清戦争」が終わり、三国干渉等を経て、次はロシアとの戦争は不可避の状況にありました。ロシアとの戦争では、陸海軍の充実なくして勝てる見込みはありません。戦費調達の手段の一つとして「源泉所得税」が、やはり公債の利子に対して課されたのでした。その後、給与所得に対しても対象が拡大されたのは1940年でした。この1940年は「日中戦争」の最中でした。

 このように「源泉所得税」の歴史の裏には必ず「戦争」の影がありました。

 最後にこれらのお話の出典は、ポール・ケネディ著『大国の興亡』、岡崎久彦著『戦略的思考とは何か』、「源泉所得税」の歴史については『源泉所得税釈義』等を参考にしました。大変雑駁なお話で失礼しました。誤り等があればどしどしご指摘くださいね。


ブログランキングに参加しています。よろしくお願いいたします


 『税金を取り戻すための裏技(サラリーマン編)』(3,980円)のご購入はこちらから!
20071028142244.jpg


SOHO・起業家を成功に導く電子書籍販売ツールを提供・・インフォカート


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://redoctober0414.blog123.fc2.com/tb.php/3-63e4ac8d